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さて、日本ミキサー協会は、1999年6月にレコーディング・ミキサーの地位向上と情報提供を主な目的に設立されました。

ミキサーとは、ミックス・エンジニア、サウンド・ミキサーの意味で、オーディオミキシングコンソールのオペレーターのことを指します。近年ではレコーディング・エンジニアや、ミックスエンジニア、エンジニアと呼ばれております。

設立された1999年当時の録音は殆んどがスタジオで行われ、SONY製 PCM-3348デジタルマルチテープレコーダー、MTRが回っていました。その頃、アレンジャーやミュージシャンはコンピューターで音楽を作り、MIDIを使って音源を鳴らし、A-DATや小型のハードディスクレコーダーに記録し、自宅で音楽を作り出すようになっていました。

そしてDAW(Digital Audio Workstation)と呼ばれるバーチャルのコンソールでミックスをする方法が一般化され、現在はそのDAWもプロでも使える品質となり、急速にプロユースの音楽スタジオにも入ってきました。それと共に、DAWによる個人レベルでの投資で出来る小さなパーソナルスタジオが拡大しています。

音楽産業自体も、昨今の若者のCD離れや配信などによる音楽の聴き方も変わってきたことにより、制作費の削減が余儀なくされ、設備の充実した音楽スタジオでの制作は限られたプログラムのみになり、 スタジオ自体も減少しています。

スタジオは音楽を録音する場所ですが、録音に至るまでには、作曲家、作詞家、編曲家、アーティスト、演奏家、そしてその方々に関わるスタッフと、多くの人が様々なプロセスを経てスタジオでの作業へ移れます。

近年、スタジオでは、ひとつのセッションに1人のエンジニアしか必要とされません。

そのため、エンジニアが他のエンジニアの仕事を見る機会は殆んど無くなりエンジニアが他のエンジニアの技術を見ることが出来るのは、スタジオでアシスタントエンジニアとして仕事をする時期が最大のチャンスなのです。スタジオが無くなるということは、そうした技術を伝える場所が無くなることなのです。

このような環境の変化で、ミキサーの仕事も、技術的、経済、社会的にも変化を求められています。そして、組織での活動が個人での活動に移行しています。

ミキサーという職業がいつまでも若い方々の憧れの職業であるためにも、当協会は時代に適した情報を提供すると共に、経験豊富な会員の技術の共有等、個人の活動に役立つような運営をする所存です。

是非皆様のご理解と温かいご支援を頂きますようお願い申し上げます。

日本ミキサー協会 理事長
吉田 保
(原文前理事長 梅津達男)