2013.08.21【Peluso 22 47LE P-67試聴会レポート 】

日時 : 2013年8月21日(水)17:00~18:00
場所 : 東放学園音響専門学校 渋谷校舎スタジオ
協力 : (株)エレクトリ 境澤 賢治 氏
参加者 : 11名

(株)エレクトリでは、この程アメリカのマイクロホンメーカーPelusoの日本代理店としてPelusoマイクロフォンの製品より2247・2247LE・2247SE・P-67の4本を発売する事になり、早速ミキサー協会で試聴会を行ないました。今回は4本の内、高品位の2247LE・P-67を試聴しましたので、レポートします。
Pelusoマイクロホンは2002年に設立されたアメリカバージニア州に本拠地を置く新しいマイクロホンメーカーです。Pelusoのチューブマイクロホン、ソリッドステートマイクロホンは最高のビンテージサウンドを新しいスタイルでお届けします。そのサウンドは綿密かつ、クリアで暖かみを持っています。Pelusoのコールは高品質のマイクロホンを低価格でお届けすることにあります。ファミリーによって運営されるこのマイクロホンメーカーは全てのマイクロホンのディテールにこだわりを持ちながら、丹念に製造し、厳しいヒューマンチェックとコンピューターによる周波数特性のチェックを受けて出荷されます。

【比較試聴】
マイクロホンの試聴ということで、この2本のマイクとNEUMANNのM-149、U-87Aiとの比較試聴をしました。
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左から、87Ai、P-67、2247LE、M-149をセット。この前でのVoiceで試聴しました。
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何となくHAのゲインを合わせた状態で音量を合わせた時のフェーダーの位置です。
音質は聞きやすい音質で、特に2247は皆さんの反応が良かったようです。
最近の録音の傾向を考え意識的に近寄った状態での声を聞いてみました。
87Aiは、当然接近効果による低域の膨らんだ音質になりましたが、2247LE・P-67とも、接近効果が抑えられており、近寄っても明瞭さを失わない音質でした。
【A.Gtで試聴】
続いてスタジオに有ったアコースティックギターを拝借して単音で聞いてみました。
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A.Gtのオーディオ波形 上からM149、P-67、2247LE、87Ai
聞いた感想は、Voiceでの印象と変わらず。なかなか良い音がしていました。
コストパフォーマンスなど総合的にも、良い評価でした。
真空管マイクなので、購入の際にはノイズをチェックしたいですね。
【Peluso2247LEの紹介】
希望小売価格336,000円(本体価格320,000円)
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このマイクロホンは、NEUMANNの伝統的なマイクロホンでドイツ製のスチール真空管、 ”Stahlrohren”を使用したU-47にデザインの影響を受けています。 130821-ef12k
【製品について】
Pelusoでは、Telefunkenスチール真空管をしようしていますが、その性能、音質はVF14と同等あるいはそれ以上の特性を持ちます。9つの異なる指向パターンをパワーサプライからコントロールできます。
オリジナルのNEUMANN U-47の持つ低域のニュアンスに加え、スムーズな中域。
バランスの取れた高域を得ることが出来ます。
マイクロホン自身は木製のボックスに収納されています。

全てアメリカ国内にて製造されています。

【製品仕様】
カプセルタイム: プレッシャー グラディエント トランスデューサー (34mmエジッターミネート)
周波数特性: 20Hz/22kHz
指向特性: 9(無指向性から双指向性まで切り替え)
感度:

12mv/pa

インピーダンス: 200 ohms
SPL: 140dB
等価雑音: 16dB(A-weighted)
チューブタイプ: EF Stahlrohren(Steel Tube)
電源: 専用電源 100V AC
寸法: 58mm×235mm
重量: 855g
専用電源、専用ケーブル、ショックマウント、木製ケース、フライトケース付属
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【Peluso 2247の各シリーズについて】
全てのPeluso2247のシリーズはNEUMANNのビンテージ”U-47”にそのスタイルの影響を受けています。
1950年代から60年代にかけて製造されたこの伝説的なマイクロホンはクリアなサウンドとスムーズで暖かみのある中域、そしてバランスのある高域を特徴としていました。
ビートルズのレコーディングで脚光を浴び、その語のレコーディングにも数多く使用されていましたが、残念ながら心臓部のTelefunken VF14チューブの生産が中止された為、NEUMANNもU-47を製造完了しました。
Peluso 2247LEは、このドイツ製のビンテージタイプのチューブを採用しています。
この希少なチューブの入手には多くの年月を必要としました。従ってPeluso2247
LEは当時の”U-47”に非常に近い音色を得ることが出来ます。
Peluso2247 SEはアメリカ製のメタルチューブで、同じような特性を得る事が出来るものを厳選しました。このため、”U-47”の持つ特性を低価格で実現する事が出来ました。
このLE、SEの特性の違いを挙げるとすれば、SEモデルの方が2dBノイズフロアが低いという事だけです。
Peluso2247は1970年代にドイツのラジオ/放送局でスタンダードとなったガラス三極管を使用した”47”に近い音色を実現するために構成コンポーネントを厳選したモデルです。
【Peluso P-67の紹介】
希望小売価格283,500円(本体価格270,000円)
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このマイクロホンは1960年から1971年まで製造された、伝説的に有名な”NEUMANN U-67”というマイクロホンのスタイルを踏襲しています。
【製品について】
形状はデュアルメッシュのヘッドグリルやガラスEFタイプのチューブを採用する事でNEUMANN U-67の持つ音響特性に限りなく近い特性を実現しました。Peluso P-67のカプセルは34mmの金蒸着ダイヤフラムを採用しています。
ボディには2つのスイッチが有り、1つは低域のロールオフスイッチでボーカルの近接効果を防ぐことに効果を発揮します。
もう1つのスイッチは-10dBのパッドスイッチで金管やドラムといったレベルの高いソースに対して有効です。このように機能的にも”U-67”に近い性能を持ったマイクロホンです。
Peluso MX-56パワーサプライを採用し、無指向性から双指向まで9つの異なる指向パターンを制御する事が可能です。
また、専用ケーブルにも大型の8ピンを採用し、確実なケーブルコネクションを実現しました。

マイクロホン自体は木製のボックスに収められ、パワーサプライ・専用ケーブル・ショックマウントと共にフライトケースに収納されています。
オプションとしてペアマッチングをご用意しています。

全てアメリカ国内にて製造されています。

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【製品仕様】
カプセルタイプ: プレッシャー グラディエント トランスデューサー(34mmエッジターミネート)
周波数特性: 20Hz/24KHz
指向特性: 9(無指向性から双指向まで切り替え)
感度: 18mv/pa
インピーダンス: 200ohms
SPL: 148dB 130821-ef95_a
等価雑音: 14dB(A-weighted)
チューブタイプ: EF95(6AK5.6J1.5654)
寸法: 56mm×205mm
重量: 600g
専用電源、専用ケーブル、ショックマウント、木製ケース、フライトケース付属
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【あとがき】
Pelusoのマイクロホンは、チューブマイクを手軽に購入出来そうなのがポイント、次回は2247の他のタイプとの聞き比べや、アメリカで出ている他の機種なども聞いてみたいと思いました。
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(株)エレクトリ Peluso
http://www.electori.co.jp/peluso/
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