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2014年 JAREC 賛助会員商品説明会レポート

UPDATE
2019.08.15
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OUTLINE 概要

場所:東放学園 音響専門学校
   渋谷校舎 1階スタジオ
日時:2014/6/13(金)16:00~17:30
2014年度総会後、恒例になりました当協会賛助会員による商品説明会、例年数社の参加を頂いてきました。今年は、 (株)メディア・インテグレーション、一社のみのご協力となりました。今回は、メディア・インテグレーションさんが新たに代理店となりましたオーストリアのマイクロフォンメーカーLEWITTの紹介をして頂きました。当日の様子を簡単にレポート致します。

SECTION.1 はじめに

ロックオンの岡田と申します。宜しくお願い致します。
今日は、メディアインテグレーション輸入事業部の達、北木さんと沢口さんを連れてまいりました。営業の沢口さん、元NHKの沢口さんの息子さんです。元ジャズドラマーで、今日はドラムを叩いてくれています。
先ほどちらっとお話があったPT12は来年になるそうです。音楽的には大分完成に近づいてるらしくて細かなバグフィックスの集大成が12になるんじゃないかなと。そして、クラウドのシステムの件は、たぶん12で実現されると言われています。今日はLEWITTという新しいマイクを弊社が扱うことになりました。これで今弊社は3つマイクを扱っています。
一番最初が、Lauten audioというアメリカのメーカー、なんか航空博士、技術系の博士号を取った方がやられているという風に聞いています。2番目が前回ご紹介したEarthworks、そして今回、全く新しいLEWITTというマイクになります。

岡田 詞朗 氏

ご紹介に預かりましたメデア・インテグレーションMI事業部の沢口と申します。宜しくお願いします。
岡田からご紹介がありました通り弊社MI事業部としては3つ目のマイクの取り扱いメーカーになります。
まだまだメーカー自体が若いメーカーでして、創立から5年程度のメーカーになっております。

現代に求められるサウンドクオリティ、レコーディング・ライブ・取り巻く環境・アナログからデジタルが全盛の時代で、伝統的なマイクのメーカーの設計は根本的には変わっていない。確かにアナログ時代では名機ではあったはずですが、果たしてデジタル時代にマイクはそのままでいいのだろうかという思いから設立されたメーカーです。ですので、最新技術が色々と搭載されております。そして、そういった高い品質を高いコストパフォーマンスで実現したいというのがLEWITTのコンセプトになっております。

イメージキャプション

SECTION.2 技術とアイデア

そのサウンドクオリティというのはどうやって実現しているのか。
創立者で現在CEOを務めているローマン・パーションRoman Perschon、元々はAKGのプロジェクトマネージャーとしてマイクの製作・設計に関わっていました。これまでのマイクメーカーの体質の中では今の時代に必要だと思うマイクのアイディアがなかなか通らないということでAKGを飛び出しLEWITTを設立しました。設計、それから製品について現代に求められるサウンドクオリティ制作環境を改善する技術とアイデアなどは、全てヨーロッパ、オーストリアのチームが行っています。

SECTION.3 高いコストパフォーマンス

LEWITTのカタログが同梱されています。こちらに代表的なモデルの価格が書いてありますけれど、フラッグシップモデルで175,000円、ドラムキットがセットもののマイクが7本入って145,000円という、非常にコストパフォーマンスの高いモデルになっております。このコストパフォーマンスについてですけど、ケンヤンKen Yangという人とローマン・パーションがオーストラリアのシドニーでで出会ったところからこのLEWITTという会社が本格的に始動するという経緯で生まれました。ケンヤンはシドニー生まれのシドニー育ちのチャイニーズでして、世界最大のマイク製造工場、その所有者の家系に生まれ育った人です。
ですのでマイクの製造ということについて非常に精通している、それから工場は中国にあるというところで高いコストパフォーマンスを実現できています。この工場、単にマイクが何かということを知らないままに大量生産をしている工場ではなく、専門的にマイクを製造している工場ですので、ご覧になっていただければわかるかとは思いますが、決して見た目も含めて安っぽいものにはなっておりません。

SECTION.4 製品のご紹介

USBマイク

DGT 650 iOSアプリでのRECまでをパッケージ化したAll in One Solution

DGT650というのはUSBマイクです。
単なるUSBマイクではなくてiOS対応のアプリが一緒についてきたりとか、中にリチウム・イオン電池が入っているんですけどフィールド・レコーディングに使えたりとか、あと、おまけといったらなんですけどボックスがついてるんですけどここにLINE INができてヘッドフォンアウトも付いていて弾き語りを自分でデモを取るようなことができるというようなこれ一つで簡単なレコーディングが完結するような面白いアイテムです。さらにステレオマイクで中にダイアグラムが二つ入っています。
まあ商業レコーディングというよりはポッドキャスティングをする方とかフィールドレコーディングにはかなり使い道があるんじゃないかと思っています。新しい発想のUSBマイクでこちらについてはまだ開発の途中ですのでまあ年内には出ると思います。

DTP Beat Kit Pro 7

DTP Beat Kit Pro 7

MTPシリーズというのは主にハンドヘルドのマイクでコンデンサーです。今日は実際に見ていただく時間をとっていただきたいのでDTPシリーズのパーカッションの方を説明させていただきます。DTPシリーズ、これはドラム収録用のマイクだと思ってくださって結構です。こちらにキットがございます。

まとめ

とにかく安い!品質も備わったマイクの感触です。また、コンデンサーとダイナミックを組み合わせたマイクや、真空管とFETの組み合わせなど試みが面白いと感じました。5ピンの専用コードがマイクの取り付けネジと近すぎたり、真空管FETのブレンドを手元で出来ないなど使い勝手の工夫がなされると益々良い商品になっていくと思います。今年もメディア・インテグレーションさん商品説明会ありがとうございました。